コロコロをしなければ小笠原諸島の一部地域へ入れない? コロコロを行うある理由とは?
小笠原諸島の森林生態系保護地域への入林は、指定したルートに限定されており、入林許可証の交付を受けたガイドの同行が必要であったりと制約があり、簡単には入れません。
さらに指定ルートの入り口には、コロコロ(粘着テープ)が設置してあり、入林者には利用の協力をお願いしているのです。
さて、何故コロコロの利用をお願いしているのでしょうか?
ーヒントー
※コロコロの他にも、靴の泥落としマットも設置されています。
答えは...外来植物の種子等の拡散防止のため
小笠原諸島には多くの固有の生き物や希少な植物などの生態系が見られます。
こうした希少な生態系を保護していくため、外部からの種子持ち込みによる外来植物の拡散を防止しなければなりません。
そのため、指定ルートの入り口には、コロコロが設置されており、衣服に付いた種子を除去するために利用をお願いしています。泥落としマットも同様で靴についた外来種子を除去する目的で使用されています。
2011年6月に世界自然遺産に登録され、国内外から観光客が訪れる小笠原諸島ですが、このような保護活動を行っていることにより生態系が守られているのです。
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